マレーシアの不動産を買うとき、「現地でローンを組めるのか」はよくある疑問です。外国人でもローンを組める場合はありますが、条件は国内の居住者より厳しくなります。この記事では、外国人がマレーシアで住宅ローンを組むときの仕組みを整理します(2026年10月時点の情報)。
※ ローンの条件は銀行・本人の状況によって異なります。必ず各銀行に確認してください。
外国人もローンを組める?
| 状況 | ローンの目安 |
|---|---|
| マレーシアに住み、就労ビザ(EP)やMM2Hを持っている | 借入の割合が比較的高くなりやすい(80%程度の例も) |
| 日本など海外に住んでいる | 借入の割合が低くなりやすい(50%程度の例も) |
| 一般的な目安 | 物件価格の50〜70%程度 |
※ 比較サイトなどで示されている目安で、銀行ごとに異なります。
たとえば Maybank のイスラム式住宅ファイナンスは、居住者だけでなく非居住者も対象としており、返済期間は最長35年または70歳までとされています(非居住者はパスポートと、ビザや就労許可などが必要)。一方、銀行によっては外国人向けの条件を公開していないため、直接問い合わせる必要があります。
3軒目以降は70%まで
マレーシア中央銀行は、外国人かどうかに関係なく、3軒目以降の住宅ローンの借入割合を70%までに制限しています。
金利の仕組み
マレーシアの住宅ローンの金利は、中央銀行の政策金利(OPR)に連動する基準金利に、銀行ごとの上乗せ幅を加えて決まります。OPRは2026年9月時点で2.75%で、2025年7月の引き下げ以降据え置かれています。変動金利が一般的なため、金利の変化で返済額が変わることに注意しましょう。
州の同意とローンの関係
外国人がマレーシアの不動産を買うには、州政府の同意(承認)が必要です。同意は通常、売買契約(SPA)の条件になっており、取得まで2か月以上かかることがあります。ローンの申し込みは同意の手続きと並行して進められますが、取引の完了はローンの実行に左右されるため、スケジュールに余裕を持ちましょう。
→ 外国人がマレーシアで不動産を買う条件/契約前のチェックポイント
日本の金融機関で借りる場合
日本の金融機関でマレーシアの物件を担保にしたローンを組むのは、一般に難しいとされています。国内の資産を担保にする方法もありますが、海外の物件の収支が悪化したときに国内の資産にも影響が出るリスクがあります。
ローンを検討するときのチェックリスト
- ☐ 自分の居住地・ビザで借りられる銀行と、借入の割合
- ☐ 返済期間と完済時の年齢
- ☐ 金利(変動)と、金利が上がったときの返済額
- ☐ 返済の通貨(リンギット)と為替の影響
- ☐ 州の同意の取得時期と、ローン実行のスケジュール
- ☐ 自己資金で払う頭金・諸費用(印紙税8%など)
まとめ
- 外国人もマレーシアで住宅ローンを組める場合があるが、借入の割合は50〜70%程度が目安で、居住者より低くなりやすい
- 3軒目以降のローンは、外国人かどうかに関係なく70%まで
- 金利は政策金利(2026年9月時点で2.75%)に連動する変動金利が一般的
- 州の同意の手続きとローンの実行のスケジュールに余裕を持ち、銀行に条件を直接確認する
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
