海外不動産でよく見かける「完成前の新築物件(プレビルド/オフプラン)」について、よくいただく質問をまとめました。マレーシアとドバイの制度を中心に説明します(2026年10月時点の情報)。
基本の質問
Q1. プレビルドとは何ですか?
建物が完成する前の段階で販売される新築物件です。完成予想図やモデルルームをもとに購入を決め、完成まで数年かけて代金を支払います。
Q2. 完成済みの物件とどちらがいいですか?
支払いを分けたい・新しい設備を選びたいならプレビルド、すぐに家賃収入がほしい・実物を見て決めたいなら完成済みの物件が向いています。
マレーシアの質問
Q3. 代金はどう支払いますか?
集合住宅の場合、法定の標準契約(Schedule H)で、基礎10%、躯体15%など、工事の工程ごとの支払い割合が決まっています。契約時には、予約金を含めて物件価格の10%を支払うのが一般的です。
Q4. 完成が遅れたらどうなりますか?
標準契約では、集合住宅は契約から36か月以内の引き渡しが定められ、遅れた場合は購入価格に対して年10%の遅延損害金が日割りで支払われます。
Q5. 引き渡し後に不具合が見つかったら?
引き渡しから24か月間は瑕疵担保期間で、開発会社が不具合を補修します。通知を受けた開発会社は、30日以内に修補することとされています。
Q6. 外国人も買えますか?
買えます。ただし、外国人の最低購入価格や州政府の承認などの条件があります。
ドバイの質問
Q7. ドバイの完成前物件は安全ですか?
ドバイでは、開発会社が契約から90日以内にドバイ土地局のシステムで仮登記(Oqood)を行い、買主の支払いは事業ごとのエスクロー口座に入って、工事の進捗に応じて開発会社に支払われる仕組みがあります。それでも、開発会社の実績や支払い計画の確認は欠かせません。
Q8. ドバイの支払い計画は?
物件ごとに異なります。工事期間中と引き渡し時に分けて支払う、開発会社独自の分割払いプランが多くあります。
リスクの質問
Q9. プレビルドの主なリスクは?
工期の遅れや未完成、完成時の市況の変化、完成予想図と実物の差、完成前の転売の難しさ、長期にわたる為替の影響などがあります。
Q10. 完成前に転売して利益を出せますか?
完成前の転売が認められる場合もありますが、条件や手数料があったり、買い手が見つかりにくかったりします。マレーシアでは、保有5年以内の売却益に外国人は30%の税金(RPGT)がかかるため、短期の転売を前提にした購入は慎重に考えましょう。
Q11. 購入前に何を確認すればいいですか?
開発会社の過去の実績と財務状況、支払い計画、遅延時の取り決め、完成後の運用(誰に貸すか、管理会社)、周辺の供給状況を確認しましょう。
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
