マレーシアの私立病院は設備が整っている一方、医療費は年々上がっています。外国人は公立病院の補助の対象外のため、医療保険の準備が欠かせません。この記事では、マレーシアで暮らす外国人の医療保険の考え方を整理します(2026年10月時点の情報)。
目次
外国人の医療費の状況
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公立病院 | 外国人は補助の対象外。専門外来は外国人RM120、国民はRM5程度から(2026年6月、保健相) |
| 私立病院 | 2025年7月から、外国人の私立医療に6%のサービス税(一定規模以上の医療機関) |
| 医療費の上昇 | 医療保険の保険金の上昇率は2025年に12.28%。2桁の上昇が続く見通し |
医療保険の保険料の動き
医療費の上昇を受けて、マレーシアの医療保険の保険料も上がっています。マレーシア中央銀行は2024年12月、次のような暫定措置を出しました。
- 保険料の改定を、少なくとも3年に分けて行う(多くの契約者で年10%未満に収まる見込み)
- 60歳以上の最も安いプランは1年間据え置き
- 措置は2026年末まで
また、中央銀行は、手頃な保険料の「基本プラン」の導入を進めており、現在は試験運用中で、2027年初めの全国展開が予定されています。
医療保険の主な選択肢
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| マレーシアの保険会社の医療保険 | 現地の私立病院で使いやすい。加入できる年齢の上限などの条件がある |
| 国際医療保険 | 複数の国で使える。保険料は高めだが、日本での治療を含められるものもある |
| 日本の海外旅行保険(長期) | 短期〜中期の滞在向け。補償期間に上限がある |
| 会社の保険 | 駐在員は会社が手配することが多い |
選び方のポイント
- ☐ 使える病院(キャッシュレスで受診できる病院のネットワーク)
- ☐ 入院・手術・通院のどこまで補償されるか
- ☐ 持病の扱い(補償の対象外になることがある)
- ☐ 年齢による加入の上限と、更新の条件
- ☐ 保険料の上がり方
- ☐ ビザの条件として保険が必要か(学生パスは12か月以上の健康保険が必要)
→ マレーシアのインターナショナルスクールの入学準備/MM2H(マレーシアの長期滞在ビザ)
日本の制度との関係
日本の住民票を抜いて海外に住む場合、日本の国民健康保険からは外れるのが一般的です。会社の健康保険に入ったまま赴任する場合は、海外で払った医療費の一部が払い戻される制度もあります。自分の状況でどうなるかを、出発前に確認しましょう。
→ 海外移住するときの日本の手続き/海外赴任者の社会保険・年金
まとめ
- 外国人は公立病院の補助の対象外で、私立医療には2025年7月から6%のサービス税がかかる
- 医療保険の保険金は2025年に12%以上上がり、保険料も上昇が続いている
- 中央銀行は保険料の急な値上げを抑える措置(2026年末まで)と、手頃な基本プランの導入を進めている
- 使える病院・補償の範囲・持病・年齢の条件を比べて保険を選ぶ
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
