「ドバイで永住権を取りたい」という声をよく聞きます。ただ、UAE(アラブ首長国連邦)には、一般的な意味での永住権の制度はありません。代わりに、10年間など長く住める「ゴールデンビザ」があります。この記事では、ドバイに長く住むためのビザの仕組みを整理します(2026年10月時点の情報)。
目次
UAEに永住権はない
- UAEには、外国人が申請して取得できる一般的な永住権の制度はない
- 国籍は、2021年の法改正で、内閣などの推薦による取得の道ができたが、申請して取れるものではない
- 長く住む方法は、更新できる長期の居住ビザ。代表的なものがゴールデンビザ(10年)
ゴールデンビザとは
ゴールデンビザは、UAE政府が投資家や専門人材などに発行する長期の居住ビザです。
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 期間 | 10年(更新可) |
| スポンサー | 不要(自分がスポンサーになる) |
| 国外滞在 | 6か月を超えて国外にいても失効しない |
| 家族 | 配偶者・子ども・両親を呼ぶことができる |
主な対象
- 投資家(不動産・事業への投資)
- 起業家
- 医師・科学者・経営者などの専門人材
- 成績優秀な学生
- 人道分野の功労者
不動産でゴールデンビザを取る(ドバイ)
ドバイ土地局(DLD)の案内では、次のような条件です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 物件の価格 | 200万ディルハム以上(複数の物件の合計でも可) |
| ローン付きの物件 | 可。銀行の同意書(NOC)が必要で、200万ディルハム以上を支払い済みであることが条件 |
| 共有名義 | 本人の持ち分が200万ディルハム以上 |
| 費用の目安(本人) | 約9,900ディルハム(ドバイ土地局の手数料、健康診断、身分証の費用などを含む) |
| 家族 | 1人あたり約5,800ディルハム+ファイル開設費 |
| 処理期間 | 7〜10営業日 |
完成前物件(オフプラン)での申請条件は、公式の案内に明確な記載がないため、申請前に確認しましょう。
→ ドバイ不動産投資の特徴/ドバイ不動産の購入前チェックリスト
55歳以上なら退職者ビザ
55歳以上の人には、5年の退職者ビザ(更新可)があります。ドバイ土地局の案内では、100万ディルハム以上の不動産(全額支払い済み。ローン付きは100万ディルハムを支払い済みで銀行の書類が必要)が条件の一つで、夫婦の共有名義も認められています。収入や預金で申請する方法もありますが、金額の基準は案内によって異なるため、申請先で確認しましょう。
注意:誤った情報に気をつける
ゴールデンビザについては、誤った情報も出回っています。
- 2025年7月、「10万ディルハムで取れる推薦制の終身ゴールデンビザ」という情報について、UAE連邦の当局(ICP)が否定しました
- 同じく2025年7月、「暗号資産のステーキングでゴールデンビザが取れる」という情報も、当局が否定しました
ビザの条件は、UAE政府のポータル(u.ae)やドバイ土地局など、公式の情報で確認しましょう。
ほかの長期滞在の方法
| ビザ | 主な対象 | 期間 |
|---|---|---|
| 就労ビザ | 現地の会社に雇われる人 | 雇用契約に連動 |
| グリーンビザ | 一定の収入がある専門人材、フリーランスなど | 5年 |
| 退職者ビザ | 55歳以上 | 5年 |
| ゴールデンビザ | 投資家・専門人材など | 10年 |
まとめ
- UAEに一般的な永住権の制度はなく、長く住むなら更新できる長期の居住ビザを使う
- ゴールデンビザは10年で、スポンサー不要、6か月を超えて国外にいても失効しない
- 不動産なら200万ディルハム以上の物件で申請でき、本人の費用は約9,900ディルハムが目安
- 55歳以上は、100万ディルハム以上の不動産などで退職者ビザも選べる
- 誤った情報も出回っているため、公式の情報で条件を確認する
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
