マレーシアの不動産の契約書は英語で作成され、日本の契約とは慣行も異なります。この記事では、売買契約(SPA)と賃貸契約のそれぞれで、署名の前に確認したいポイントをチェックリストにまとめました。
※ 一般的な確認項目です。個別の契約内容は、現地の弁護士に確認してください。
目次
売買契約(SPA)のチェックポイント
物件と権利
- ☐ 物件の所在地・面積・区画番号が正しいか
- ☐ フリーホールドかリースホールドか(リースホールドなら残りの期間)
- ☐ 外国人が購入できる物件か(最低購入価格、ブミロットではないか)
- ☐ 外国人の場合、州政府の承認が契約の条件になっているか、承認が得られなかった場合の扱い
お金
- ☐ 売買価格と、予約金・契約時の支払い(予約金を含めて10%が一般的)
- ☐ 残代金の支払い期限
- ☐ 完成前物件なら、工事の工程ごとの支払い割合(集合住宅は法定の標準契約 Schedule H)
- ☐ 諸費用(印紙税:外国人の住宅は8%、弁護士費用、州の承認費用)を誰が負担するか
完成前物件の場合
- ☐ 引き渡しの期限(集合住宅の標準契約では契約から36か月以内)
- ☐ 遅れた場合の遅延損害金(年10%の日割り)
- ☐ 引き渡し後の瑕疵担保期間(24か月)
- ☐ 引き渡し時の設備・仕様(図面・仕様書との一致)
中古物件の場合
- ☐ 管理費・評価税などの未払いがないか、清算の方法
- ☐ 賃貸中の物件なら、賃貸契約や保証金の引き継ぎ
- ☐ 引き渡し時の部屋の状態
賃貸契約のチェックポイント
期間・お金
- ☐ 契約期間と更新の条件
- ☐ 家賃・支払日・支払い方法
- ☐ 保証金(2か月分が一般的)・公共料金の保証金の額と、返還の条件
- ☐ 契約書の印紙税(2025年1月から最初のRM2,400の非課税枠がなくなった)を誰が負担するか
生活・修理
- ☐ 中途解約の条件と違約金
- ☐ 修理の負担(エアコン・給湯器・家電の故障時)
- ☐ 家具・家電のリスト
- ☐ 電気・水道の契約の名義(貸主名義のままか、借主名義に切り替えるか)
署名の前に
- 英語の内容を日本語で確認する:分からない条項は、署名前に説明を求める
- 独立した専門家に確認する:販売会社の説明だけでなく、自分でも弁護士に確認する時間をとる
- 急がされても持ち帰る:「今日決めないと」という勧誘には注意する
まとめ
- 売買契約では、権利の種類、外国人の購入条件、支払いスケジュール、諸費用の負担、完成前物件なら遅延と補修の条件を確認する
- 賃貸契約では、期間、保証金、印紙税の負担、修理の負担、公共料金の名義を確認する
- 英語の契約書は日本語で内容を確認し、署名を急がない
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
