ドバイのフリーゾーンの選び方|DMCC・DIFCなどの特徴と、法人税0%の条件

ドバイのフリーゾーンの選び方

ドバイで会社を設立するとき、多くの外国企業が使うのが「フリーゾーン」です。UAEには40以上のフリーゾーンがあり、それぞれ得意な業種や制度が違います。このコラムでは、フリーゾーンの選び方と、法人税0%が使える条件を整理します(2026年10月時点の情報)。

※ 制度の概要の紹介です。実際の設立は、現地の設立支援会社・会計事務所に相談してください。


目次

フリーゾーンとは

フリーゾーンは、独自の管理当局と規則を持つ経済特区です。外国資本100%で会社を設立でき、条件を満たせば法人税の優遇も受けられます。一方で、UAE国内(本土)の市場で直接取引するには制限があります(ドバイでは2025年から、許可を取って本土で活動する道ができました)。

→ ドバイで会社を設立する方法


主なフリーゾーンの例

フリーゾーン 特徴
DMCC 商品取引をはじめ幅広い業種の会社が集まる。会員企業は2万6,000社超(2025年末時点)で、テック系4,000社超、エネルギー系3,600社超
DIFC(ドバイ国際金融センター) 金融の拠点。英国法をモデルにした独自の法律と裁判所を持つ
ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット) アブダビの金融の拠点。英国のコモンローを直接適用
ジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZA) ジュベル・アリ港に隣接し、物流・製造の拠点として使われる

※ このほかにも、IT・メディア・教育など、業種に特化したフリーゾーンが多数あります。


法人税0%が使える「適格フリーゾーン法人」の条件

UAEの法人税は、課税所得37万5,000ディルハムを超える部分に9%です。フリーゾーンの会社は、次の条件をすべて満たすと「適格フリーゾーン法人」として、対象となる所得が0%になります。

  1. 十分な実体がある:中核となる業務をフリーゾーン内で行い、資産・常勤の人員・経費を備えている
  2. 適格な所得である:法令で決められた範囲の取引や活動から得た所得
  3. 標準税率(9%)を選んでいない
  4. 対象外の収入が少ない:対象外の収入が、総収入の5%と500万ディルハムのいずれか低い方以下

条件を満たさなくなると、その年とその後4年間は9%で課税されます。「フリーゾーンなら必ず0%」ではない点に注意しましょう。


フリーゾーンを選ぶポイント

  • ☐ 自社の業種のライセンスがあるか
  • ☐ 取引先はUAE国内か、国外か(本土での活動の必要性)
  • ☐ 適格フリーゾーン法人の条件を満たせる事業か(実体・所得の種類)
  • ☐ オフィスの形(専用オフィス・共有デスクなど)と、社員の居住ビザの手続き
  • ☐ 金融業なら、DIFC・ADGMのような金融の拠点

→ 海外拠点の形の選び方/ドバイに永住権はある?ゴールデンビザの条件


→ UAE(ドバイ)で人を雇うときのルール

まとめ

  • UAEには40以上のフリーゾーンがあり、外国資本100%で会社を設立できる
  • DMCC(会員企業2万6,000社超)、金融のDIFC・ADGMなど、それぞれ得意な分野がある
  • 法人税0%は、実体・所得の種類などの条件を満たす「適格フリーゾーン法人」だけ
  • 業種、取引先、税の条件、オフィスとビザを確認して選ぶ

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。

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