海外不動産では、物件価格の変化だけでなく、為替の動きが円での損益を大きく左右します。この記事では、マレーシア・ドバイ(UAE)・インドネシアの通貨の対円相場が、2023年末から2026年10月までにどう動いたかをデータで整理します。
※ 為替の今後の動きを予想するものではありません。
対円相場の推移
| 時点 | 1リンギット | 1ディルハム | 1万ルピア |
|---|---|---|---|
| 2023年末 | 30.70円 | 38.37円 | 91.5円 |
| 2024年末 | 35.21円 | 42.85円 | 97.6円 |
| 2025年末 | 38.66円 | 42.70円 | 93.5円 |
| 2026年10月9日 | 38.78円 | 43.12円 | 88.5円 |
| 2023年末からの変化 | 約26%の円安・リンギット高 | 約12%の円安・ディルハム高 | 約3%のルピア安 |
※ 米ドル・円、米ドル・リンギットは米連邦準備制度の公表レート、米ドル・ルピアは現地の終値をもとに、編集部が対円レートを計算。ディルハムは1米ドル=3.6725ディルハムの固定レートで計算。
通貨ごとのポイント
リンギット(マレーシア)
リンギットは2024年、新興アジア通貨のなかで最も上昇した通貨となり、2025年も対米ドルで約9%上昇しました。円に対しては、2023年末から約26%上がっています。
ディルハム(UAE・ドバイ)
ディルハムは1997年から米ドルに固定されており(1米ドル=3.6725ディルハム)、対円相場は米ドル・円の動きとほぼ同じになります。
ルピア(インドネシア)
ルピアは対米ドルで下落が続き、2026年9月には1米ドル=1万8,000ルピアを超える水準まで下がりました。インドネシア中央銀行は、2026年に何度か為替介入を行っています。
政策金利(2026年10月時点)
| 中央銀行 | 政策金利 |
|---|---|
| マレーシア中央銀行 | 2.75% |
| インドネシア中央銀行 | 5.75% |
| 日本銀行 | 1.25%(2026年9月に引き上げ) |
為替が海外不動産の損益に与える影響
例として、2023年末に1,000万円分のリンギットでマレーシアの物件を買い、物件の現地価格が変わらないまま2026年10月に売ったとすると、為替だけで円での価値は約26%増えた計算になります。反対に、ルピアのように通貨が下がると、現地価格が変わらなくても円での価値は減ります。
為替リスクとの付き合い方
- 長期の視点で考える:短期の為替の動きを予想するのは難しい
- 家賃収入の通貨も意識する:家賃は現地通貨で入るため、為替で円での手取りが変わる
- 円に戻すかどうか:現地で使う予定があれば、円に戻さない選択肢もある
→ 為替(リンギット)と海外不動産/日本からマレーシアへの送金
まとめ
- 2023年末から2026年10月までに、リンギットは対円で約26%、ディルハムは約12%上昇し、ルピアは約3%下落した
- ディルハムは米ドルに固定されており、対円相場は米ドル・円とほぼ同じ動きになる
- 為替は物件価格と同じくらい、円での損益を左右する
- 為替の予想は難しいため、長期の視点と、現地通貨のまま使う選択肢も含めて考える
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
