マレーシアは一年中暖かい熱帯の国です。「常夏」というイメージの一方で、スコールのような雨、インドネシアの森林火災によるヘイズ(煙害)、大雨による洪水など、住む前に知っておきたいこともあります。この記事では、マレーシアの気候の基本と注意点を整理します(2026年10月時点の情報)。
一年中暖かく、気温の差が小さい
マレーシア気象局によると、マレーシアの気温は一年を通してほぼ一定で、年間の気温の差は2℃未満です。クアラルンプールの気温は、最低23〜24℃、最高31〜33℃程度が目安です。半島部では4〜5月が最も暑く、12〜1月が比較的涼しい時期です。
雨季とモンスーン
マレーシアには、北東モンスーン・南西モンスーンと、その間の2つの時期があります。
| 地域 | 雨の特徴 |
|---|---|
| 半島部の東海岸(クランタン州・トレンガヌ州など) | 北東モンスーンの影響で、11〜1月に雨が多い。洪水が起きやすい |
| クアラルンプールなど西海岸 | 10〜11月と4〜5月に雨が多い。6〜7月と2月は比較的雨が少ない |
KLの雨は、午後から夕方にかけて短時間に強く降るスコールが多いのが特徴です。年間の雨量は約2,400〜2,800mmと、東京(約1,600mm)より多くなります。
ヘイズ(煙害)
インドネシアの森林火災の煙が風に乗って流れてくると、空がかすみ、大気の状態が悪くなります。これを「ヘイズ」と呼びます。
2026年10月にも発生
2026年10月には、インドネシアのカリマンタン島やスマトラ島南部の火災の影響で、クアラルンプール・セランゴール州などで大気汚染指数(API)が170前後まで上がり、10月9日には約200万人の児童・生徒が通う学校が休校になりました。
大気汚染指数(API)の目安
| API | 状態 |
|---|---|
| 0〜50 | 良い |
| 51〜100 | 普通 |
| 101〜200 | 健康に良くない(屋外活動の中止の目安) |
| 201〜300 | 非常に健康に良くない(学校の休校の目安) |
| 301以上 | 危険 |
ヘイズの時期は、マスクや空気清浄機があると安心です。環境局のサイトやアプリで、APIを確認できます。
洪水・冠水
- 2021年12月:セランゴール州を中心に大規模な洪水が起き、全国で40人以上が亡くなった
- KL市内:2022年3月、2024年8月・10月などに、大雨による冠水が起きている
- 2025年11月:東海岸を中心に9州で3万6,000人以上が避難した
住まいを選ぶときは、周辺の冠水の履歴や、建物の駐車場が地下かどうかも確認しましょう。
住む前に準備したいこと
- ☐ 折りたたみ傘(急なスコールに備えて)
- ☐ 室内の冷房対策の羽織りもの(建物の中は冷房が強い)
- ☐ マスク・空気清浄機(ヘイズの時期に備えて)
- ☐ 住まいの周辺の冠水の履歴
- ☐ 湿気・カビ対策(除湿機など)
まとめ
- マレーシアは一年中暖かく、KLの気温は最低23〜24℃、最高31〜33℃程度
- 東海岸は11〜1月、KLなど西海岸は10〜11月と4〜5月に雨が多い
- インドネシアの森林火災によるヘイズが起きることがあり、2026年10月にも学校が休校になった
- 大雨による洪水・冠水にも注意し、住まいの周辺の履歴を確認する
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
