マレーシアは、マレー系・中華系・インド系などが一緒に暮らす多民族国家です。宗教や習慣もさまざまで、互いの文化を尊重しながら暮らすことが大切です。この記事では、マレーシアで暮らすときに知っておきたい宗教・文化・マナーの基本を整理します(2026年10月時点の情報)。
目次
民族と宗教
| 民族(国民) | 割合 |
|---|---|
| ブミプトラ(マレー系・先住民族) | 69.4% |
| 中華系 | 23.2% |
| インド系 | 6.7% |
| 宗教 | 割合 |
|---|---|
| イスラム教 | 63.5% |
| 仏教 | 18.7% |
| キリスト教 | 9.1% |
| ヒンドゥー教 | 6.1% |
※ マレーシア統計局の2020年の国勢調査。
憲法でイスラム教は連邦の宗教とされていますが、ほかの宗教を信仰する自由も認められています。イスラム法(シャリア)の裁判所が扱うのは、イスラム教徒に関する事柄です。
祝日:各民族の行事が祝日に
マレーシアでは、それぞれの民族・宗教の大切な行事が祝日になっています。2027年の連邦の祝日は15日で、主なものは次のとおりです。
| 祝日 | 2027年の日付(予定) |
|---|---|
| 旧正月(中華系) | 2月6〜7日 |
| ハリラヤ・プアサ(断食明け大祭) | 3月10〜11日 |
| ハリラヤ・ハジ(犠牲祭) | 5月17〜18日 |
| ウェサック(仏教) | 5月20日 |
| ディーパバリ(ヒンドゥー教) | 10月28日 |
※ イスラム教の祝日は月の観測によって日付が変わることがあります。
ラマダン(断食月)
イスラム教徒は、ラマダンの期間、日の出から日没まで飲食をしません。2027年のラマダンは2月8日か9日ごろに始まる見込みです。断食している人の前での飲食は控えめにするなど、配慮するとよいでしょう。
食事とハラール
- ハラール:イスラム教の教えで許された食べ物のこと。豚肉やお酒は含まれない
- ハラール認証:イスラム開発局(JAKIM)が認証する。レストランの認証は任意で、「豚肉・お酒なし」という表示だけではハラールとは限らない
- 豚肉・お酒:中華系のレストランや、スーパーの非ハラールのコーナーなどで手に入る
イスラム教徒の友人や同僚を食事に招くときは、ハラールのお店を選ぶと安心です。
日常のマナー
一般的に、次のようなマナーが大切にされています。
- 人に物を渡すときや食事のときは、右手を使う
- 人や物を指すときは、人差し指ではなく親指を使うと丁寧
- 家やモスクに入るときは靴を脱ぐ
- モスクを訪れるときは、肌の露出を控えた服装で(貸し出しのローブがあるところも)
- 公共の場での過度な愛情表現は控える
法律で特に注意したいこと
| テーマ | 内容 |
|---|---|
| 薬物 | 2023年に死刑の義務規定は廃止されたが、薬物の密売には今も死刑または長期の禁錮刑が科されうる |
| 電子たばこ | 2024年10月施行の法律で規制。販売や使用のルールが厳しくなっている |
→ マレーシアの治安
まとめ
- マレーシアはマレー系・中華系・インド系などが暮らす多民族国家で、国民の6割強がイスラム教徒
- 旧正月、ハリラヤ、ディーパバリなど、各民族の行事が祝日になっている
- ハラールの考え方や、右手を使う・靴を脱ぐなどのマナーを知っておくと安心
- 薬物には非常に厳しい罰則がある
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
