ドバイでは、住む人全員に健康保険への加入が義務づけられています。日本の国民健康保険のような公的な制度とは仕組みが異なるため、移住前に理解しておくことが大切です。この記事では、ドバイの健康保険の仕組みと医療の基本を整理します(2026年10月時点の情報)。
目次
健康保険は加入が義務
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠となる法律 | ドバイ健康保険法(2013年法律第11号)。2014年から段階的に導入 |
| 従業員の保険 | 雇用主が加入させる |
| 家族の保険 | ビザのスポンサー(家族を呼んだ本人)が加入させる |
| ビザとの関係 | 2015年8月から、居住ビザの発行・更新に有効な健康保険が必要 |
ドバイの健康保険は、民間の保険会社の保険に加入する仕組みです。保険に入っていないと、居住ビザを取ることも更新することもできません。
最低限の保険(EBP)
月給4,000ディルハム以下の人や、働いていない家族などを対象に、最低限の保障内容を定めた保険(Essential Benefits Plan)があります。
| 項目 | 内容の目安 |
|---|---|
| 年間の保険金の上限 | 15万ディルハム |
| 自己負担 | 診療費の20%(1回の上限あり) |
収入が高い人や家族連れは、保障内容の手厚い保険を選ぶのが一般的です。保険によって、使える病院、自己負担の割合、出産・歯科の保障などが大きく違います。
ゴールデンビザなど自分がスポンサーの場合
ゴールデンビザの取得者など、会社に雇われていない人は、自分と家族の健康保険を自分で手配する必要があります。
→ ドバイ移住ガイド/ドバイ不動産・ドバイ移住のよくある質問
UAE全体の動き
2025年1月から、ドバイとアブダビ以外の首長国(シャルジャなど)でも、民間企業の従業員と家事労働者の健康保険が義務になり、雇用主が保険料を負担することになりました。
病院
ドバイの病院は、ドバイ保健局(DHA)が監督しています。DHAは、病院に国際的な医療機関の認証の取得を求めています。民間病院のほか、ラシッド病院などの政府系の病院もあります。
移住前に確認したいこと
- ☐ 会社が加入させる保険の内容(家族も対象か)
- ☐ 家族の保険を自分で手配する場合の保険料と保障内容
- ☐ 使える病院(保険会社のネットワーク)
- ☐ 自己負担の割合、出産・歯科・持病の扱い
- ☐ 日本に一時帰国したときの医療費の扱い(海外旅行保険など)
まとめ
- ドバイでは健康保険への加入が義務で、居住ビザの発行・更新にも保険が必要
- 従業員は雇用主が、家族はビザのスポンサーが保険に加入させる
- 月給4,000ディルハム以下の人などには、最低限の保障を定めた保険(EBP)がある
- 保険によって使える病院や自己負担が大きく違うため、内容を比べて選ぶ
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
