この記事でわかること
– ドバイの完成前物件(オフプラン)と中古物件の購入の流れ
– 買主を守る仕組み(仮登記・エスクロー口座)
– 登録手数料とローンの考え方
ドバイでは、完成前の新築物件(オフプラン)の販売が多く、購入の手続きも物件の状態によって異なります。この記事では、ドバイ土地局(DLD)の制度をもとに、購入の流れを整理します。
目次
完成前物件(オフプラン)の流れ
- 物件の選定・予約:開発会社から購入する
- 売買契約の締結:支払い計画(工事期間中と引き渡し時など)を確認
- 仮登記(Oqood):開発会社が、契約から90日以内にDLDのシステムで仮の登記簿に登録する
- 工事期間中の支払い:支払いは事業ごとのエスクロー口座に入金される
- 完成・引き渡し
- 権利証(Title Deed)の発行:仮登記から正式な権利証に切り替わる
買主を守る仕組み
- 仮登記(Oqood):完成前の物件でも、購入がDLDに登録される
- エスクロー口座:2007年のドバイ法第8号により、買主の支払いは事業ごとのエスクロー口座に入り、工事の進捗に応じて開発会社に支払われる
支払いの割合は物件ごとに異なるため、契約前に支払い計画を必ず確認しましょう。
中古物件(セカンダリー)の流れ
- 物件の選定・価格交渉
- 売買の合意書(Form F)の締結:DLDの標準的な合意書。手付金は通常10%
- 開発会社からの異議なし証明(NOC):売主が取得する
- 移転登記:DLDの登録窓口(Trustee Office)で所有権を移転し、権利証を発行
現金で購入する場合、手続きは2〜3週間程度が目安とされます。ローンを使う場合は、さらに期間がかかります。
登録手数料
DLDの登録手数料は、公式には売主2%+買主2%(合計4%)とされています。実務では、買主が4%全額を負担する例や、開発会社が手数料を負担するキャンペーンもあります。誰がいくら負担するかは、契約前に確認しましょう。
ローン
UAE中央銀行の規制では、外国人が初めて購入する自宅(AED500万未満)は借入比率80%まで、2軒目以降や投資用は60%までなどの上限があります。ただし、ドバイに住んでいない非居住者は、銀行の実務上、借入できる割合がさらに低く(50〜60%程度)なることが多いとされます。
購入前に確認したいこと
- 開発会社の実績と、過去の物件の完成状況
- 支払い計画と、エスクロー口座への入金方法
- 登録手数料・仲介手数料・管理費(サービスチャージ)の負担
- 日本での税金(ドバイで課税されなくても、日本に住んでいれば日本で課税される)
- 外務省の海外安全情報(2026年6月25日以降、UAE全土がレベル2)
まとめ
- 完成前物件は、仮登記(Oqood)とエスクロー口座で買主が保護される仕組みがある
- 中古物件は、Form F → 開発会社のNOC → 移転登記の流れで、現金なら2〜3週間程度
- DLDの登録手数料は公式には売主・買主2%ずつ。実際の負担は契約で確認する
- 非居住者のローンは借入比率が低くなりやすい
本記事は情報提供を目的としたもので、特定の物件や投資を推奨するものではありません。制度・税率・数値は記事作成時点のものであり、変更される場合があります。投資の判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
